【運用実績3年公開】PBRレンディングで、ビットコインは0.16→0.2065枚に増えました
持っているだけのBTCは、何も生まない
ビットコインを長期保有している人は多いと思います。私もそのひとりです。
ただ、ウォレットに入れて放置しているBTCは、価格が上がる以外に何も生みません。株なら配当、不動産なら家賃が入るのに、暗号資産だけは「値上がりを待つだけ」になりがちです。
そこで3年前から使っているのが PBRレンディング です。保有しているBTCを貸し出して、利息を「BTCそのもの」で受け取るサービスです。
今回は、実際に約3年運用した数字をそのまま公開しつつ、仕組み・リスク・向き不向きまで正直に書きます。
実際の運用実績(2026年8月時点)
管理画面のスクリーンショットがこちらです。

| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 開始時元本 | 0.16 BTC |
| 現在の貸出中資産 | 0.20646585 BTC |
| 累計利息 | 0.04646585 BTC |
| 増加率(BTC数量) | +29.0% |
| 現在価格での円換算 | 約209万円(うち利息分 約47万円相当) |
そして毎日、判で押したように利息が積み上がります。
2026年8月12日 利息 +0.00004384 BTC
2026年8月11日 利息 +0.00004384 BTC
2026年8月10日 利息 +0.00004384 BTC
2026年8月09日 利息 +0.00004384 BTC

この1日あたり0.00004384 BTCを元本0.16 BTCで割って365倍すると、ぴったり 年利10% になります。レギュラープランの単利計算どおりで、公表利率と実際の入金額がきちんと一致していることが確認できます。
累計利息を1日分で割ると約1,060日。おおよそ 2年11か月 、一度も止まることなく毎日利息が入り続けている計算です。
枚数の増え方を図にすると、こうなります。

図2:複利ではなく単利なので、直線的に増えていきます
ここが一番大事なポイントです。 増えているのは「円」ではなく「BTCの枚数」です。円換算の47万円という数字は、増えた0.0465 BTCを今の価格で評価しただけの参考値であって、確定した利益ではありません。BTC価格が下がれば円換算額も下がります。
逆に言えば、BTCを長期で持ち続けるつもりの人にとっては、枚数が29%増えたという事実だけが本質的な成果です。価格がどうなろうと、3年前より3割近く多いBTCを持っている状態になりました。
PBRレンディングとは
運営はPortobello Road株式会社(東京・恵比寿ガーデンプレイスタワー)。前身の「Notting Hill TOKYO」から事業を引き継ぐ形で、暗号資産レンディング専業で運営されています。
仕組みはシンプルで、預かった暗号資産を運営が機関投資家などに再貸出しし、その利ザヤの一部が利息として還元されます。銀行預金に近い構造ですが、後述するとおり預金保険の対象ではありません。

図1:お金の流れ。利息が「円」ではなく「BTC」で戻ってくるのがポイントです
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年利 | レギュラー10% / プレミアム12%(通常時) |
| 対応銘柄 | BTC・ETH・USDT・USDCなど主要銘柄 |
| 最低金額 | 約1万円相当から |
| ロック期間 | レギュラーは1か月、プレミアムは1年契約 |
| 利息の受け取り | 毎日、貸し出した通貨建てで積み上がる |
ステーブルコイン(USDT・USDC)にも対応しているので、価格変動を避けたい人はドル建てで年利10%を狙う、という使い方もできます。
ビットコインの長期実績
「そもそもBTCを持ち続けて大丈夫なのか」という点にも触れておきます。
ビットコインの価格は、2017年末に約233万円、2018〜2019年のバブル崩壊で約39万円まで8割超の下落を経験しました。その後2020年末に200万円台を回復し、2021年に一時700万円超。2024年3月には1,000万円を突破し、2025年10月には円建てで 約1,890万円 の史上最高値をつけています。
一方で、直近は厳しい局面です。2025年11月以降に急落し、2026年2月には一時1,000万円を割り込みました。最高値からほぼ半減した水準で、この記事を書いている2026年8月時点でも1BTC=約1,014万円と、高値からは4割以上安い位置にあります。
節目の価格を並べると、この乱高下がひと目でわかります。
図3:右端が現在地。最高値からは4割以上下げた水準にあります

つまりビットコインは「右肩上がりで安心」な資産ではありません。50%を超える暴落を何度も挟みながら、10年単位で見ると大きく成長してきたというのが正確な描写です。5年、10年のスパンで持ち切れる人にとってのみ、これまでは報われてきた資産でした。
そして、こうした暴落局面こそレンディングの意味が出ます。価格が半分になっても、貸し出していれば枚数は毎日増え続けます。下落相場で何もできない期間を、枚数を積む期間に変えられる —— これが3年続けてみて感じた一番の効用です。
正直に書くリスク
利回りが高い以上、相応のリスクがあります。ここを飛ばして紹介するつもりはありません。
1. 預金保険の対象外・カウンターパーティリスク 最大のリスクです。運営会社が破綻した場合、預けた暗号資産が戻ってこない可能性があります。海外ではCelsiusやBlockFiといった大手レンディング業者が経営破綻し、利用者資産が長期間凍結された前例があります。「銀行預金のようなもの」という理解は危険です。
2. 金融庁の暗号資産交換業登録がない レンディング専業は交換業登録の対象外のため制度上の問題はありませんが、登録業者に課される分別管理義務などの規制の外にある、という事実は認識しておくべきです。
3. 利率は変動する 年利10〜12%は現在の条件であって、将来にわたって保証されたものではありません。市場環境や機関投資家の需要次第で引き下げられる可能性があります。
4. 価格変動リスク BTCで貸すということは、BTCの価格変動をそのまま受けるということです。枚数が10%増えても価格が30%下がれば、円換算では負けます。
5. ロック期間と中途解約 契約期間中は自由に引き出せません。暴落時に売りたくても動けない可能性があります。
6. 税金 受け取った利息は原則として雑所得となり、総合課税の対象です。給与所得と合算されるため、人によっては税率が高くなります。
7. 運営歴の浅さ Portobello Road株式会社は2023年設立と若い会社です。過去に従業員による個人情報漏洩が発生した経緯もあります(技術的な侵害ではなく、発覚後の情報開示は比較的迅速でした)。
向いている人・向いていない人
向いている人
- BTCを5年以上売るつもりがなく、ガチホ前提の人
- 円換算の評価額ではなく「枚数を増やす」ことに納得できる人
- 万一ゼロになっても生活が揺らがない範囲で預けられる人
向いていない人
- 生活防衛資金や、近く使う予定のあるお金を回そうとしている人
- 暴落時にすぐ売却したい人
- 「元本保証」に近い安心感を求めている人
私自身は、保有BTCの一部だけを預ける形にしています。全額は預けません。カウンターパーティリスクがある以上、集中させるべきではないと考えているからです。
まとめ
3年運用して、BTCは0.16枚から0.2065枚へ、+29.0% 増えました。年利10%は毎日きっちり入金され、公表利率との乖離もありませんでした。
ただしこれは「安全に増えた」話ではなく、カウンターパーティリスクを取った対価として枚数が増えた話です。ビットコイン自体も最高値から半減する局面を経験しており、円換算の成果は今後も上下します。
それでも、どうせ長期で持ち続けるBTCなら、寝かせておくより貸しておくほうが合理的だと考えて続けています。判断の材料として、実際の数字が参考になれば幸いです。
本記事は特定の暗号資産や金融商品の購入を推奨するものではありません。暗号資産は価格変動が大きく、元本が保証された商品ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。記載の利率・条件は執筆時点のものであり、最新情報は公式サイトをご確認ください。